年金問題や消費税の増税など、今後の生活はいったいどうなってしまうのだろうかと不安に思っている人は多いことでしょう。
ただ、それは実感のない不安であって、今困っている状態にはないだけに、たちが悪いかと。
私は現実主義の、がちがちの合理主義者なので、よりたちが悪いかも知れません。
そこで、経済学者が身近にいればぜひ聞いてみたい質問があります。
「本当に経済成長はしなければいけないものなのか?」
年金や税収のことが問題になるとき、景気の回復云々という話が必ず出ます。まぁ、景気の良い方がなんとなく良いだろうなとはわかっても、「今後も年2%の経済成長を基にして試算した場合・・・」などと解説されますが、そんなことは人口動態から考えても無理だろうという現実しか見えません。
そうなると、仮定の解説を聞くことにしらけてしまいます。
戦後間もない頃の日本に年金を頼りに生活していた人はいたのでしょうか。
そもそも、年金というシステムをもたない時代は不幸せな時代だったといえるのでしょうか。
年金制度が立ち行かなくなれば、家族が寄り添いあい、子供が年老いた両親を面倒看るという昔ながらの生活スタイルに戻れば良いだけのようにも思います。
「経済成長なくして日本の未来はない」というような一元的な解説を聞くたびに、「本当?」と思うたちの悪い性格です。